◆ドラマ紹介◆奈良時代、NHK古代史ドラマスペシャル、吉岡秀隆・石原さとみ・高橋克典
なかなかドラマ化されない古代史をあつかった、めずらしいシリーズ。
NHK大阪放送局は、第一弾の「聖徳太子」にはじまり第二弾「大化改新」、
そしてこの第三弾「大仏開眼」(2010年)を制作しています。
これまたレアな人物・吉備真備(きびのまきび)を主人公に据えています。
演じるのは吉岡秀隆。
吉岡くん、ですし、ちょっとほにゃららっとした、でも実は芯の強い正義感のある
清廉(なだけではない、というのも重要)な人物像です。
国家の大金をかけた大仏建立にも最後まで反対し続けるひとりです。
吉備真備といえば、地方豪族吉備氏の一族である下道(しもつみち)氏出身で、
遣唐留学生として入唐、帰朝後、重用され一躍出世した人物です。
吉備氏の姓を賜ったのも天平年代に入ってからです。
真備は女性として初めての皇太子に立った阿倍内親王(孝謙・称徳天皇)の学士となり、
離れた時期もあったものの、一生彼女に仕えることになります。
その阿倍内親王に、今をときめく石原さとみちゃん!
なんともキュートな阿倍ちゃんです☆
最初はちょっとワガママなお嬢さんでしかない彼女が、真備に導かれて成長していく
物語としても、見ごたえがあります。
しかし……
ドラマだからして……
仕方ないのかもしれませんが、
どうもこのふたりが ちょっと恋愛的展開に ……
ドラマとしては面白いところですが、実際のふたりの年齢差は20以上。
嵐の中を遣唐使船で帰ってくるところがドラマの冒頭なのですが、
その最初の場面で実はすでに真備、40男。
う~ん、ちょっと、そのスイートな展開はビミョー、かなあ(笑)
さて、ドラマでは、国家の大事業として盧舎那仏(大仏)建立を決意する
聖武天皇の苦悩、貴族の権力争いとそれに対比する形での庶民の餓えの苦しみ
などを描いています。
聖武天皇(國村隼)がなかなかの賢帝に描かれているのと対照的に、
皇后の藤原光明子(浅野温子)は、甥の藤原仲麻呂(高橋克典)に操られる、
しかし不気味な存在感をもつブラックな女性に表現されていました。
光明皇后、ルックス的な部分では、私の中のイメージに合ってたんだけど。
(もうちょっと賢ければなぁ!)
ちょっと驚きというかトンデモだったのは、真備とともに渡唐した
玄昉(市川亀治郎、当時)の設定です。
なんと、盧舎那仏建立の構想を描いたのは、彼だった!
ということに!!
看病した藤原宮子(聖武の生母)に盧舎那仏の救いを吹き込んだのです。
そして死ぬまで、それに執着し続ける……
それと、忘れちゃいけないのが藤原氏の代表格、仲麻呂ですね!
高橋克典がワイルドすぎて、ちょっと笑えたけど……
胸元はだけちゃって克典全開だし。
でも甲冑を身につけた騎馬の戦闘シーンは、さすがのかっこよさでした。
黒いマントを翻し、颯爽とした、しかし匂い立つオトナの色気です!
死の直前まで、追い詰められつつも、理想を追う姿もかっこよかった。
仲麻呂という人物を古代ではなく戦国武将っぽい、と評した男性がいましたが、
ちょっとわかる気もしました。
もう大河ドラマでは古代史をむしろ扱ってほしくない感じの今日このごろですが、
力の入ったドラマスペシャルは待たれますね。
BS時代劇「アテルイ伝」(2013年)以来、ありませんから。
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なかなかドラマ化されない古代史をあつかった、めずらしいシリーズ。
NHK大阪放送局は、第一弾の「聖徳太子」にはじまり第二弾「大化改新」、
そしてこの第三弾「大仏開眼」(2010年)を制作しています。
これまたレアな人物・吉備真備(きびのまきび)を主人公に据えています。
演じるのは吉岡秀隆。
吉岡くん、ですし、ちょっとほにゃららっとした、でも実は芯の強い正義感のある
清廉(なだけではない、というのも重要)な人物像です。
国家の大金をかけた大仏建立にも最後まで反対し続けるひとりです。
吉備真備といえば、地方豪族吉備氏の一族である下道(しもつみち)氏出身で、
遣唐留学生として入唐、帰朝後、重用され一躍出世した人物です。
吉備氏の姓を賜ったのも天平年代に入ってからです。
真備は女性として初めての皇太子に立った阿倍内親王(孝謙・称徳天皇)の学士となり、
離れた時期もあったものの、一生彼女に仕えることになります。
その阿倍内親王に、今をときめく石原さとみちゃん!

なんともキュートな阿倍ちゃんです☆
最初はちょっとワガママなお嬢さんでしかない彼女が、真備に導かれて成長していく
物語としても、見ごたえがあります。
しかし……
ドラマだからして……
仕方ないのかもしれませんが、
どうもこのふたりが ちょっと恋愛的展開に ……

ドラマとしては面白いところですが、実際のふたりの年齢差は20以上。
嵐の中を遣唐使船で帰ってくるところがドラマの冒頭なのですが、
その最初の場面で実はすでに真備、40男。
う~ん、ちょっと、そのスイートな展開はビミョー、かなあ(笑)
さて、ドラマでは、国家の大事業として盧舎那仏(大仏)建立を決意する
聖武天皇の苦悩、貴族の権力争いとそれに対比する形での庶民の餓えの苦しみ
などを描いています。
聖武天皇(國村隼)がなかなかの賢帝に描かれているのと対照的に、
皇后の藤原光明子(浅野温子)は、甥の藤原仲麻呂(高橋克典)に操られる、
しかし不気味な存在感をもつブラックな女性に表現されていました。
光明皇后、ルックス的な部分では、私の中のイメージに合ってたんだけど。
(もうちょっと賢ければなぁ!)
ちょっと驚きというかトンデモだったのは、真備とともに渡唐した
玄昉(市川亀治郎、当時)の設定です。
なんと、盧舎那仏建立の構想を描いたのは、彼だった!
ということに!!
看病した藤原宮子(聖武の生母)に盧舎那仏の救いを吹き込んだのです。
そして死ぬまで、それに執着し続ける……
それと、忘れちゃいけないのが藤原氏の代表格、仲麻呂ですね!
高橋克典がワイルドすぎて、ちょっと笑えたけど……

胸元はだけちゃって克典全開だし。
でも甲冑を身につけた騎馬の戦闘シーンは、さすがのかっこよさでした。
黒いマントを翻し、颯爽とした、しかし匂い立つオトナの色気です!
死の直前まで、追い詰められつつも、理想を追う姿もかっこよかった。
仲麻呂という人物を古代ではなく戦国武将っぽい、と評した男性がいましたが、
ちょっとわかる気もしました。
もう大河ドラマでは古代史をむしろ扱ってほしくない感じの今日このごろですが、
力の入ったドラマスペシャルは待たれますね。
BS時代劇「アテルイ伝」(2013年)以来、ありませんから。
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