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 肆◆お勉強編◆

  2015/03/25
 六国史の補足

 3月21日の記事で、勅撰による編年体国史事業「六国史」を表にしました。

 では、史書に関して、六国史に欠けている部分をで補うものは?

 
 まずは、六国史の記事を事項ごとに分類した菅原道真 ①『類聚国史』
 200巻以上のうち現存は60巻強ですが、原則として六国史の内容に忠実で、
  『日本後紀』の欠佚部分を補う貴重な史料とされています。


 次は、六国史に続く国史編纂事業についてです。

 ②『新国史』が知られ、宇多・醍醐、あるいはそれに加えて朱雀天皇の時代を
 扱ったようですが、未完に終わり、わずかな逸文が残るのみです。
  ※『國書逸文』に収録されています(『新訂増補 國書逸文』)。 

 また、鳥羽法皇の命により藤原通憲(信西)が編纂した③『本朝世紀』は、
 宇多~近衛天皇の時代を扱った史書ですが、これも未完で一部のみの残存。



 勅撰編纂事業ではありませんが、上記の脱落部分を補う史書として、
 以下があげられます。

 ④『百錬(練)抄』 …鎌倉時代成立。17巻だが冒頭3巻欠。
   現存部分969年(冷泉天皇)~1259年(亀山天皇)。
   『本朝世紀』の抄出と、公家の記録が中心素材。

 ⑤『日本紀略』 …推定11世紀後半~12世紀成立。
   神代~1036年(後一条天皇)。六国史、『新国史』や記録類の抄出。
   『日本後紀』の桓武天皇により削除された欠失部分が注目される。

 ⑥『扶桑略記』 …神武天皇~堀河天皇の多種多様な史料。
   仏教史中心。


 注記なきものは、すべて『国史大系』に収録されています。

 
 

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