藤原氏と古代史推進委員会

偏愛する藤原氏を中心に
 飛鳥・奈良・平安時代を愉しむ

 ほぼ毎日ちょっとずつ更新【日微通信】
 
 肆◆お勉強編◆

  2015/04/30
 平安時代の色~黄櫨染

 前回の飛鳥・奈良時代に引き続き、『日本の伝統色 配色とかさねの事典』
 (長崎巌監修、ナツメ社、2008)により、この記事を書いています。

 平安時代になると、染・織の技術も発達し、前代よりも中間色などが増えました。

 
 ところで前回(飛鳥・奈良時代の色の回)、皇太子の色とされた「黄(おうたん)
 <Web値#F78225>
をご紹介したさい、天皇の色は「白」と書きました。
 実は律令の規定として明記があるわけではなく、天皇の衣服に関しては、
 平安初期の弘仁11年(820)、「黄櫨染(こうろぜん)<Web値#d74b22>
 天皇が晴れの儀式に着用する袍の色と初めて定められたのでした(『日本紀略』)。
 やはり盛夏の太陽の輝きを表した色であるようです。

 ところがこの黄櫨染という色は、実はまったく一定しない色なのだそうです。

   (…)深浅・明闇・赤みがち・黄みがち・青みがち・黒みがちなど、
   染材の配合・媒染・熱度、染付の度数、上掛、素地の練絹・生絹などの
   相違によって同一ではない。(…)近世の歴代遺品に参看しても各種ある。(…)
       「黄櫨染」『国史大辞典』(吉川弘文館)

 平安の昔から現代にいたるまで“天皇の色”として定着している黄櫨染ですが、
 歴代天皇によって、実際はけっこう違う色だったということです!
 


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