壱◆News・雑感編◆

  2015/06/10
 源信示寂と末法思想

 寛仁元年(1017)6月10日、恵心僧都こと源信(げんしん)が示寂。
 新暦では7月6日にあたります。942年生まれ。

 天台僧で浄土教にも親近しました。
 寛和元年(985)に「往生要集」を著して浄土教義を大成、
 往生の指南書として僧俗に広く読まれました。

 浄土教の隆盛は、「末法思想」の浸透が影響していました。
 「往生要集」は末法思想を克服するための書です。
 末法思想とは、歴史の授業でもやりましたが、
 釈迦の入滅後、正法・像法・末法の時代が順に到来し、
 そのあと法が滅びる恐ろしい時代になる、という考えです。

 教科書的には末法の始まりは永承7年(1052)とされていますが、
 実は源信の時代には固定されていませんでした

 比叡山横川(よかわ)の天台僧らは寛徳2年(1045)、
 真言僧らは治暦元年(1065)、
 そして源信は寛仁元年(1017)と考えていたそうです。

 摂関期のそんな状況は知りませんでしたので、新鮮な発見です。

 [参考文献]古瀬奈津子『摂関政治』岩波書店、2011年


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