昨日(7月17日)が平安時代の政変「承和の変」はじまりの日でしたので
 ご紹介したのですが、ほんの表面上のできごとにしか触れていないので、
 もう少し詳しくみていきたいと思います。


  両統迭立

 「両統迭立」というと、真っ先に思い浮かぶのが鎌倉時代。
 兄・後深草天皇の血を引く持明院統と弟・亀山天皇の血を引く大覚寺統が、
 ほぼ交替で天皇位についたということでしょう。

 しかし実は、平安時代にも両統迭立はあったのです!
 ひとつは中期の冷泉天皇・円融天皇兄弟の流れ(孫の代で解消)。


 その前に、平安初期の嵯峨天皇・淳和天皇兄弟の流れがありました。
 これを解消したのが、仁明朝の承和9年(842)に起きた承和の変だったのです

 二人は平安京遷都で有名な桓武天皇の息子
 さらに上のお兄さんに平城天皇がいたのですが病弱で早くに退位しており、
 同母弟の嵯峨天皇へ譲位後、薬子の変(平城太上天皇の変)を起こして失脚。

  ☆3兄弟関連記事:淳和天皇即位

 このあと嵯峨天皇が立てた皇太子(弟)は異母弟の淳和天皇(大伴親王)でした。
 すると淳和は嵯峨の子・正良親王(仁明天皇)を、仁明は淳和の子・恒貞親王を……
 と、両統を交替で跡継ぎに据える時期が続きました。

 承和系図

 系図にしてみると上のように、
 スペード の画像スペード一家嵯峨系)ときらきらハート のデコメ絵文字 ハート一家淳和系という
 二派に分かれていることが明確ですし、
 本来 スペード の画像 の姫である正子内親王がきらきらハート のデコメ絵文字 へ嫁いで皇子を生むなど、
 両派間に対立を避ける配慮がなされていたことが見受けられます。


  対立

 上皇・天皇・皇太子間では懸命な調整・配慮が見られましたが、
 仁明朝にいたるころの官人層内部には対立が徐々に形成されていました。

 きらきらハート のデコメ絵文字 陣営: 藤原愛発、藤原吉野、文屋秋津 ら
 スペード の画像 陣営: 藤原良房、橘氏公 ら

 しかしこのあと予定通り恒貞親王(きらきらハート のデコメ絵文字 のジャック)が即位すれば、
 きらきらハート のデコメ絵文字 陣営が優勢になることは火を見るよりも明らかです。

 そのような情勢のなか、承和7年(840)に淳和上皇(きらきらハート のデコメ絵文字 のキング)が崩御、
 そして2年後の同9年7月15日、嵯峨上皇(スペード の画像 のキング)が崩御したのです。


  承和の変

 藤原良房は、嵯峨の側近として頭角をあらわした藤原北家冬嗣の子。
 仁明天皇(スペード の画像 のジャック)との間に妹の順子が道康親王を生んでいました。

 スペード の画像 陣営の筆頭であった彼は、嵯峨上皇崩御を機に、恒貞親王の廃太子
 および甥の道康親王の立太子を実現しようとしたと思われます。

 嵯峨崩御のたった2日後の17日、太皇太后橘嘉智子へ密書が届きました。
 ここからは上の別記事でご紹介した通りです。(以下転載)

  * * *
 皇太子(春宮)恒貞親王の側近である伴健岑(とものこわみね)
 橘逸勢(たちばなのはやなり)が東国に挙兵し国を傾けようとしているというのです。

 ことは藤原良房に伝奏され、両名は捕えられ訊問されました。
 拷問には服さなかったものの、春宮坊を中心とする謀反と判断され、
 恒貞は廃太子となり、健岑は隠岐へ流され、逸勢は伊豆へ配流の途中
 死亡しました。ほかにも連累者は春宮坊中心に60余名にのぼったそうです。

 事件を経た8月、良房の甥である道康親王(文徳天皇)が皇太子となりました。

  * * *

 密書を良房に回した橘嘉智子は スペード の画像 のクイーン
 新たに皇太子となった道康は スペード の画像 のジャック仁明天皇の子。
 きっかけは何であれ、春宮恒貞親王(きらきらハート のデコメ絵文字 のジャック)の周囲を攻められればよい。
 春宮坊官人を中心として60余名にのぼった連累者のうちには、当然 きらきらハート のデコメ絵文字  陣営の
 大納言藤原愛発、中納言藤原吉野、参議文屋秋津らも含まれていました。


 
きらきらハート のデコメ絵文字 スペード の画像 きらきらハート のデコメ絵文字スペード の画像  きらきらハート のデコメ絵文字 スペード の画像 

 教科書的な理解では、伴氏(もと大伴氏。淳和の名前を憚った)や橘氏を
 良房が排斥した藤原氏の他紙排斥のひとつ、として捉えられますが、
 以上のように単純にそれだけとも言いかねる事情があったということですね。

 橘氏も一部に連累者を出したものの勢力は保持していました。

 ただ、藤原良房の権力確立のうえで、重大な意味を持つ事件であることは確かです。



 
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