◆源氏物語◆

 心あてに それかとぞ見る 白露の 光そへたる 夕がほの花

 もしかすると、あなたはあの名高いお方(光源氏の君)でいらっしゃるの?
 白露の光をつけていちだんと美しい、夕顔の花のような
 お姿を拝見して、そう思いましたの。

 ※「光」は白露に輝く太陽の光とともに、「光源氏」その人をも意味します。
 ※「心あてに」の部分は、百人一首で有名な凡河内躬恒の歌からといわれます。


 『源氏物語』夕顔巻より。

 まだ若い光源氏は、乳母の見舞いのため、普段は行かないような
 五条のひなびた辺りを訪ねました。

 すると隣の家の垣に、見慣れない白い花が咲いています。
 「この花はなんだろう。ひと房折って参れ」
 と従者に命じる光源氏の君。

 するとその家の女童が香をたきしめた白い扇を、
 花をこれに載せるようにと渡してくれます。

 扇には、その家に住む女主人の上品な散らし書きが……



 光源氏は興味をいだき、夕顔の君の物語がはじまるわけです。

 この夕顔の花、現在イメージすることの多い夕顔の花(時折花屋などで
 売られている)とは異なるもののようです。大きな白い朝顔のような花ですが、
 この名は夜顔(ヨルガオ)で、明治維新後に日本に入ってきたものだとか。

 源氏物語の夕顔は、干瓢となるウリ科の植物だそうです。

 夕顔
 花言葉-由来 様より拝借


 ☆News☆
 明日(2015年8月23日)、BS-TBS『高島礼子 日本の古都』にて、
 「瀬戸内寂聴、今こそ伝えたい!女の生き様2時間SP」再放送(19:00~20:54)。
 私は本放送を録画していますが、まだ途中までしか視聴していません。
 宇治平等院から、紫式部と源氏物語の話題のようです。

 BS-TBSの公式サイト http://www.bs-tbs.co.jp/info_news/koto/
 

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