◆本紹介(漫画・エッセイ編)◆平安時代、中宮定子・清少納言

 歴史に残る女性が決して多いとはいえない日本史のなか、
 輝く女の結束を見せてくれるこの二人!

 一条天皇の中宮定子こと藤原道隆女・定子と、
 彼女に仕えた女房の清少納言こと清原元輔女(実名は不明)。

  * 簡 単 説 明 *
 藤原道隆の同母弟はあの藤原道長
 道隆が病死すると、道長が覇権を握り、その娘彰子も一条天皇へ入内します。
 定子を皇后という名目で追いやり、彰子が中宮となります。
 ことに定子にとっては屈辱的な“一帝二后”という異様な状況です。

 没落していく道隆家ですが、清少納言は終始明るい筆致で、
 その宮中生活を『枕草子』と呼ばれる随筆にしたためました。
  * 説 明 お わ り *


 今回は、このふたりを扱った書籍~漫画・エッセイ編~を特集します。
 前編の小説編が不完全燃焼だった分、楽しく行きたいと思います☆
  前編:小説編


   
 こちら、定子と清少納言のストーリーではなく、『枕草子』の紹介本です☆
 

本日もいとをかし!! 枕草子
小迎 裕美子
KADOKAWA/メディアファクトリー
2014-04-18



 よく女性誌などで見かけるイラストレーターさんですね。
 正直、絵柄がお下品(スミマセン……)なので、敬遠していました。

 しかし、読んでみると、意外に(失礼)マトモです!
 小迎さんが気に入った、友人に「意地悪すぎる……」と言われた『枕草子』の
 「ドン引きポイント」を中心にエッセイ漫画化(「はじめに」より)、最後に該当部分の
 原文のコーナーもあるのが親切! 合間に背景の解説漫画もあります。

 というか、この下品な作風(ほんとスイマセン←)が、
 『枕草子という清少納言のおしゃべりにぴったりなんです

 ちょっと古くなりますが、酒井順子さんが『枕草子REMIX』を書かれたときの
 感じにとても似ています。この2冊、けっこう同じことを言っています。

 酒井さんは、清少納言を「平安の世の二流のお嬢様、という絶妙なポジション」
 美人でもなくブスでもない「グレイゾーン的容姿」という境界に位置していた、
 と言っています。 [同書、新潮社、2004年。77、88-89頁]

 おそらくまさに現代における女性人気の高い女性エッセイスト(エッセイ
 漫画家含む)の立ち位置ではないでしょうか。
 彼女たちが清少納言に共感し、好きにならないはずがない!

 さて、定子様はもちろん『枕草子』のスーパーヒロインですから、エッセイ中
 折々に登場します。いろいろありますが、まぁ、この一コマに尽きるかな。

 いとをかし
 ▲175頁より
  女同士 終わりまで 本当に続く間柄なんて ほとんどない、と
  書いていたナゴンですが――
  「私たちには あったでしょ?」(定子様)


 小迎さん、紫式部日記のエッセイ漫画も出版されています(未読)。
  ☆2016.4 そのあと読んでみました。下に記事リンクあり。


   
 



 思い切り変化球で、百合(BLの女の子版、ガールズラブ)漫画で人気の
 くずしろさんによる清少納言×定子の4コマ漫画

 とはいえ、清少納言が勝手に熱くなっているだけの完全ギャグです

 この漫画に関しては、それほど好きではないので所持してはいないし
 全部読んでもいないのですが……

 この二人だけでなくいろんな歴史上の人物が登場するようです。
 インターネット上の「まんがライフWIN」で一部を試し読みすることが
 できるので、私はそこで少し読んだ程度ですが……

 別に好きではないけど決してキライじゃないです。
 こんなのも、アリ……かな?!
  まんがライフWIN 公式トップページ http://mangalifewin.takeshobo.co.jp/
 興味を持たれた方は、ここから作家名か連載作品名で探してくださいね☆


   
 そして、トリを飾るのは、私がもっとも好きな定子×清少納言です。
 

超訳百人一首 うた恋い。3
杉田 圭
KADOKAWA/メディアファクトリー
2012-04-20



 現在4巻まで刊行されている、小倉百人一首の恋の歌をテーマにした
 歴史&文学ものの漫画です。アニメ化もされました。

 3巻の表紙が清少納言(と藤原行成)だったので、リンクしてみました。

 それほどうまい絵柄とも思わないのですが、人物が魅力的(これ漫画の
 一番大事な条件!)で、かつ考証もしっかりしたうえで、ロマンで盛り上げ
 うっとりと、あるときはギャグで茶化してくすっとさせてくれます。
 人物の思考回路などが現代人寄りすぎるきらいもありますが、
 とても親しみが持て、歴史が、和歌が、好きになること請け合いです


 作者の杉田圭さん、男性だと思うのですが、ものすごく女の子というか、
 女性同士のつながりをしっかり描かれていると思います

 これが私の究極の定子様×清少納言だわ~
 落ちぶれていく道隆の中関白家ですが、その悲しさを微塵も見せない、
 清少納言の心意気がしっかり描き込まれており、心を打たれます。


 ☆小迎裕美子の古典エッセイ漫画第二弾『人生はあはれなり…紫式部日記』
  との比較記事いとをかし vs. あはれなり?! ☆
  
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