壱◆News・雑感編◆

  2015/11/10
 藤原真夏歿す


 天長7年(830)11月10日、藤原真夏歿す。

 藤原真夏(まなつ)といっても、さほど有名な人物ではないかもしれません。

 嵯峨天皇に重用されて初代蔵人頭となり、藤原北家の躍進の基を築いた
 藤原冬嗣の年子の同母兄です。
 二人の父は藤原内麻呂、母は渡来系の百済永継(ようきょう/ながつぐ)
 この母はのちに桓武天皇の寵愛を受ける女官となり(妃には数えられない)、
 良岑安世(よしみねのやすよ)を生みます(安世の子が、歌人として有名な僧正遍昭)。


 さて、弟・冬嗣がのちの嵯峨天皇に接近したのに対し、兄の真夏は桓武の嫡子で
 嵯峨の同母兄であった、のちの平城天皇に近侍します。大同4年(809)公卿に列し、
 順調に出世しますが、翌年の平城太上天皇の変(薬子の変)に連座し、解官・左遷。

 のちに許されますが、従三位前参議(散位)で生涯を終えます。57歳。
 ちなみに弟の冬嗣は4年前の天長3年、正二位左大臣で生涯を閉じています。


 真夏は言葉巧みで、音楽の才もあったとのこと(『日本後紀』逸文、『類聚国史』)
 また、兄弟を描いた小説に、永井路子『王朝序曲』があります。
 漫画『たむらまろさん』にも、ちゃんとカワイイ真夏が登場しています

 真夏
 ▲ユキムラ『たむらまろさん 都編』(KADOKAWA、2014年)21頁
 むかって左。右はちいさい安殿親王(のちの平城天皇)



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