◆史跡案内◆京都
京都府向日市の長岡宮史跡巡り第3回(最終回)。
第1回:朝堂院公園(長岡宮の説明あり)
第2回:大極殿公園
長岡宮の4か所の史跡では、スマホやタブレットのアプリ「AR長岡宮」が楽しめます。
アプリの「マップ」画面。
今回は内裏公園(紫ピン)と築地跡(緑ピン)を回ります。
赤の大極殿エリア、水色の朝堂院エリアは、本来政治の場として設けられた
長岡宮の中心的建物です。
それに対し紫色エリアの内裏は、天皇(桓武天皇)の住居です。
平城宮では、大極殿のすぐ裏に位置していましたが、長岡宮では分離します。
※参考:平城京の朝堂院ジオラマ(国立歴史民俗博物館)
手前から朝堂院、大極殿、その奥(途中で切れてますが)内裏。
大極殿は天皇の政務の場所、朝堂院は公卿の政務の場所という定義でしたが、
すべて内裏で行われるようになっていきました。
内裏公園は「内裏内郭築地回廊跡」で、上図(マップ)を見るとわかるように、
内裏の北西部に位置する公園です。
では、ARアプリを起動します!
すると……
在りし日の姿が現実世界に合成されて現れます!(もちろんスクショも撮れる)
廊下にはかがり火を焚いた跡があり、詰所のような施設の存在もわかっています。
少し移動して、築地跡。いまのところ、何の施設の築地だったかは不明とのこと。
昭和54年の工事中に、古代の築地跡がごっそりと出てきたとかで、貴重です。
詳細は、こちらの説明板をご覧ください。
ちなみに築地跡でもアプリは作動するそうなのですが、悪天候のためか、
この日は反応してくれませんでした
さて、長岡宮ARアプリおまけ編゚+.(・∀・)゚+.゚
AR(現実世界にCGを組み込む)、VR(完全にCGの世界となる)のほかに、
「人物カメラ」というモードがあります。
なんと! 長岡宮ゆかりの人物が登場してくれるというスグレモノ
こ、このお方は……ごぞんじ、坂上田村麻呂サマ?! 守ってくれてます?
そして、百済王明信(くだらのこにきしみょうしん)さん
どうも長岡では、このマニアックな女性がけっこうなスター扱いのよう
こういうことは、現地に行かないとなかなかわからないんですよね(*´∇`*)
男性の僧侶みたいな名前ですが、女性です! 高級女官として有名で、
若かりし日の桓武天皇の初恋の相手であったともいわれています
上の写真、もう一人、こっそり写り込んでいるのにお気づきでしょうか。
かなり後方に浮いてますよね(笑) 実は、旅行から戻って初めて気づきました!
私の予想では、こちらは藤原種継ではないかと思います。
種継も長岡京遷都に関してはスター級の扱いを受けて当然の人物で、
桓武天皇の寵遇を受け、反対の多かった平城京からの遷都を敢行しました。
ところが、遷都から一年にも満たない延暦4年(785)9月、夜の造宮作業中に
種継は暗殺されてしまいます! 早良親王事件のはじまりでした……
オールスター? 桓武天皇もいます
▶周辺地図
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赤の大極殿エリア、水色の朝堂院エリアは、本来政治の場として設けられた
長岡宮の中心的建物です。
それに対し紫色エリアの内裏は、天皇(桓武天皇)の住居です。
平城宮では、大極殿のすぐ裏に位置していましたが、長岡宮では分離します。
※参考:平城京の朝堂院ジオラマ(国立歴史民俗博物館)
手前から朝堂院、大極殿、その奥(途中で切れてますが)内裏。
大極殿は天皇の政務の場所、朝堂院は公卿の政務の場所という定義でしたが、
すべて内裏で行われるようになっていきました。
内裏公園は「内裏内郭築地回廊跡」で、上図(マップ)を見るとわかるように、
内裏の北西部に位置する公園です。
では、ARアプリを起動します!
すると……
在りし日の姿が現実世界に合成されて現れます!(もちろんスクショも撮れる)
廊下にはかがり火を焚いた跡があり、詰所のような施設の存在もわかっています。
少し移動して、築地跡。いまのところ、何の施設の築地だったかは不明とのこと。
昭和54年の工事中に、古代の築地跡がごっそりと出てきたとかで、貴重です。
詳細は、こちらの説明板をご覧ください。
ちなみに築地跡でもアプリは作動するそうなのですが、悪天候のためか、
この日は反応してくれませんでした
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AR(現実世界にCGを組み込む)、VR(完全にCGの世界となる)のほかに、
「人物カメラ」というモードがあります。
なんと! 長岡宮ゆかりの人物が登場してくれるというスグレモノ
こ、このお方は……ごぞんじ、坂上田村麻呂サマ?! 守ってくれてます?
そして、百済王明信(くだらのこにきしみょうしん)さん
どうも長岡では、このマニアックな女性がけっこうなスター扱いのよう
こういうことは、現地に行かないとなかなかわからないんですよね(*´∇`*)
男性の僧侶みたいな名前ですが、女性です! 高級女官として有名で、
若かりし日の桓武天皇の初恋の相手であったともいわれています
上の写真、もう一人、こっそり写り込んでいるのにお気づきでしょうか。
かなり後方に浮いてますよね(笑) 実は、旅行から戻って初めて気づきました!
私の予想では、こちらは藤原種継ではないかと思います。
種継も長岡京遷都に関してはスター級の扱いを受けて当然の人物で、
桓武天皇の寵遇を受け、反対の多かった平城京からの遷都を敢行しました。
ところが、遷都から一年にも満たない延暦4年(785)9月、夜の造宮作業中に
種継は暗殺されてしまいます! 早良親王事件のはじまりでした……
オールスター? 桓武天皇もいます
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