◆エッセイ漫画紹介◆平安時代、小迎裕美子
以前、「定子&清少納言は永遠に!」の記事でも触れました、女性雑誌などで
よく見かけるこの絵柄、小迎裕美子さんによるエッセイ漫画2冊を並べてみました。

左が2014年刊行の『本日もいとをかし!! 枕草子』
右が2015年刊行の『人生はあはれなり… 紫式部日記』
(いずれも小迎裕美子、監修・赤間恵都子、発行KADOKAWA)
どう
表紙からしてこの対比
正直、雑誌などでお見かけしていたときは、あまり上品とは言い難い作風が
好きではなかったのですが……このエッセイ漫画は面白かった
具体的な内容の漫画化を中心に、豆知識的な部分や作品の背景なども、
漫画&エッセイで綴られて短時間で面白く読めます。いずれも約200頁で、
すべての内容ではなく、作者が面白いと思ったポイントに絞られています。
監修の先生のやさしいコラムも時折はさまれています。
すべてではないものの原文も掲載されているので、漫画と対照できるのもいい。
あと、紫式部日記のほうは、源氏物語の内容に関する漫画もあってお得感!!
枕草子のほうでは、この下品な作風が清少納言のおしゃべりにぴったりだ、
と思いましたが、紫式部日記のほうも、意外に合ってるんだよね~
この漫画で紫式部を表した「ジイシキとプライドがメランコリック」というフレーズが
ありましたが、こういうドツボ感がね……。
後発の紫式部編の最大の特色は、やはり先行の清少納言編があるだけに、
紫式部と清少納言の比較論、とくに紫式部から見た清少納言の話が盛り込まれている
ところではないでしょうか。もちろん難しいおはなしじゃないのよ。
例えば、あとがきで……
容姿にコンプレックスがありつつも、「でも、口元と歯並び、アゴのラインは美点よ」と
あくまでポジティブなナゴンと、謙虚が度を越しすぎて卑屈になってるめんどくさい系、
好物はイワシのシキブ。
どちらも自分の中にいる気がします。 [180頁]
うん、そうなんですよね、このエッセイ漫画は、清少納言も紫式部も自分だ!
と
読者が思ってしまいそうな、現代の私たちが親近感をもつような描き方。
シキブとナゴン、あなたは「どっち派」
関連記事:定子&清少納言は永遠に!(後編)
※『本日もいとをかし!! 枕草子』の感想あり
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よく見かけるこの絵柄、小迎裕美子さんによるエッセイ漫画2冊を並べてみました。

左が2014年刊行の『本日もいとをかし!! 枕草子』
右が2015年刊行の『人生はあはれなり… 紫式部日記』
(いずれも小迎裕美子、監修・赤間恵都子、発行KADOKAWA)
どう


正直、雑誌などでお見かけしていたときは、あまり上品とは言い難い作風が
好きではなかったのですが……このエッセイ漫画は面白かった

具体的な内容の漫画化を中心に、豆知識的な部分や作品の背景なども、
漫画&エッセイで綴られて短時間で面白く読めます。いずれも約200頁で、
すべての内容ではなく、作者が面白いと思ったポイントに絞られています。
監修の先生のやさしいコラムも時折はさまれています。
すべてではないものの原文も掲載されているので、漫画と対照できるのもいい。
あと、紫式部日記のほうは、源氏物語の内容に関する漫画もあってお得感!!
枕草子のほうでは、この下品な作風が清少納言のおしゃべりにぴったりだ、
と思いましたが、紫式部日記のほうも、意外に合ってるんだよね~

この漫画で紫式部を表した「ジイシキとプライドがメランコリック」というフレーズが
ありましたが、こういうドツボ感がね……。
後発の紫式部編の最大の特色は、やはり先行の清少納言編があるだけに、
紫式部と清少納言の比較論、とくに紫式部から見た清少納言の話が盛り込まれている
ところではないでしょうか。もちろん難しいおはなしじゃないのよ。
例えば、あとがきで……
容姿にコンプレックスがありつつも、「でも、口元と歯並び、アゴのラインは美点よ」と
あくまでポジティブなナゴンと、謙虚が度を越しすぎて卑屈になってるめんどくさい系、
好物はイワシのシキブ。
どちらも自分の中にいる気がします。 [180頁]
うん、そうなんですよね、このエッセイ漫画は、清少納言も紫式部も自分だ!

読者が思ってしまいそうな、現代の私たちが親近感をもつような描き方。
シキブとナゴン、あなたは「どっち派」


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