◆漫画紹介◆平安時代・おかざき真里
昨年末に第3巻が出ている漫画、おかざき真里『阿・吽(あうん)』。
▲おかざき真里『阿吽』(第1巻)小学館、2014。
なんと、平安仏教のところで習う、最澄と空海を漫画化した作品。
第1巻の表紙、左が最澄で右が空海(※二人とも若いころです)。
表紙絵からもうかがえると思いますが、絵柄が端正でいてダイナミック。
人物に色気と凄みがあります。仏教用語や歴史用語、中国の言葉なども
多く出てきますが、基本的には現代風の言葉遣いで読みにくさはありません。
(ほんとに時折ですがカタカナ語も混じるくらいフランクな表現も)
3巻終了段階で空海がようやく「空海」の名を得、最澄と桓武は2巻のラストで
出逢いました。まだ最澄と空海がはっきりと交わることはありません。
個々に物語は進んでいきます。(空海は最澄の修行姿を目にはしている)
ただ、3巻の終わりでは、2人がシンクロするように
海を渡る。
と決意――
物語はこれから新章を迎えるようです。
注意点としては、絵は魅力的なのですが、描写がけっこうエグいです。
苦手な人は気を付けて……なのですが、第1巻の冒頭でいきなりそうした
残酷シーンが出てくるので、ここが大丈夫ならまぁOKでしょう(´▽`)
でもこのころの世の中が綺麗事ではない、という描写、私は好感です。
2巻には桓武天皇をとりまく政情が展開されるので、奈良末期~長岡京~
平安遷都あたりが大好物の私にとって、垂涎ものでした!
この時代の漫画化って、ほんと珍しいのよ~!!地味だからね
いわゆる「怨霊」が跋扈し、政局に深刻な影響を与え始めた時代です。
怨霊一件の可視化のおぞましくもちょっとコミカルな感じなど、ほんと感激
そして、“長岡のアイドル”こと百済王明信さんがやたら色っぽいわぁ
本音を言うといろんな人に読んでほしい!
私も平安仏教のこと、よく知らないので、今後が楽しみです。
(司馬遼太郎や永井路子が最澄とか空海とか史伝的に書いているのだけど、
全然読みこなせなくて……)
ちなみに2巻の表紙が最澄と桓武天皇です
4巻感想はこちら
昨年末に第3巻が出ている漫画、おかざき真里『阿・吽(あうん)』。
▲おかざき真里『阿吽』(第1巻)小学館、2014。
なんと、平安仏教のところで習う、最澄と空海を漫画化した作品。
第1巻の表紙、左が最澄で右が空海(※二人とも若いころです)。
表紙絵からもうかがえると思いますが、絵柄が端正でいてダイナミック。
人物に色気と凄みがあります。仏教用語や歴史用語、中国の言葉なども
多く出てきますが、基本的には現代風の言葉遣いで読みにくさはありません。
(ほんとに時折ですがカタカナ語も混じるくらいフランクな表現も)
3巻終了段階で空海がようやく「空海」の名を得、最澄と桓武は2巻のラストで
出逢いました。まだ最澄と空海がはっきりと交わることはありません。
個々に物語は進んでいきます。(空海は最澄の修行姿を目にはしている)
ただ、3巻の終わりでは、2人がシンクロするように
海を渡る。
と決意――
物語はこれから新章を迎えるようです。
注意点としては、絵は魅力的なのですが、描写がけっこうエグいです。
苦手な人は気を付けて……なのですが、第1巻の冒頭でいきなりそうした
残酷シーンが出てくるので、ここが大丈夫ならまぁOKでしょう(´▽`)
でもこのころの世の中が綺麗事ではない、という描写、私は好感です。
2巻には桓武天皇をとりまく政情が展開されるので、奈良末期~長岡京~
平安遷都あたりが大好物の私にとって、垂涎ものでした!
この時代の漫画化って、ほんと珍しいのよ~!!地味だからね
いわゆる「怨霊」が跋扈し、政局に深刻な影響を与え始めた時代です。
怨霊一件の可視化のおぞましくもちょっとコミカルな感じなど、ほんと感激
そして、“長岡のアイドル”こと百済王明信さんがやたら色っぽいわぁ
本音を言うといろんな人に読んでほしい!
私も平安仏教のこと、よく知らないので、今後が楽しみです。
(司馬遼太郎や永井路子が最澄とか空海とか史伝的に書いているのだけど、
全然読みこなせなくて……)
ちなみに2巻の表紙が最澄と桓武天皇です
4巻感想はこちら