◆本紹介◆正倉院秘話
杉本一樹『正倉院あぜくら通信』
職場は「あの正倉院」――宝物と向き合う日々
今年の正倉院展の詳細も発表されていますね。
第68回正倉院展は10月22日(土)~11月7日(月)の17日間、
目玉はポスターの「漆胡瓶(しっこへい)」(北倉43、ペルシア風の水差し)など。
▲2016年正倉院展チラシ1枚目
詳しくは奈良国立博物館公式サイトから、「展示案内・特別展」の項目をご覧ください。
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今回は、正倉院展を倍楽しむための書籍をご紹介。
正倉院事務所長・杉本一樹氏が執筆者。
宝物たちを守り続ける裏方たちの仕事、あの正倉院の日常や秘話を語った一冊で、
雑誌連載をもとにした一般向けのさらりと読みやすい内容です。
内容はこんな感じ。(帯より)
正倉院展の宝物を拝見するのもよいですが、こうした裏話も興味深いです。
例えば、毎年の正倉院展出陳品の決定は、事務所が選んで奈良博に提示します。
所内で話し合って決めるのですが、「正倉院宝物の全容をうかがえるように
バランスよく、特定の優品に負担が集中しないように出陳の間隔を十年以上あける」
という、まぁ当然の慣例――のほかに「その年その年の「旬」の素材」も意識
されているのだそうです。[97頁]
毎年の展覧会解説などから、その意図を考えてみるのも面白いですね。
■書誌データ■
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