人気の“ならまち”の中心・元興寺について
“ならまち”は、元はといえば元興寺!
先日の悲劇の内親王「井上皇后」めぐりのときに触れた元興寺。
折角の機会ですので、少し元興寺にまつわる史跡を訪れてみました。
真言律宗元興寺でいただいたパンフレットを参考に、
現在のGoogleマップに書き込んで簡単な地図を作ってみました。
往時の寺域が朱線で書き入れた部分です。
最南端の中央が南大門になり、前回特集した御霊神社の現在地が青い矢印で
示した☆、井上神社が緑の矢印で示した☆にあたります。
詳細は過去記事井上神社、御霊神社~ならまち井上内親王めぐり
極楽坊・真言律宗元興寺
現在、ならまちの元興寺として観光地となっているのが、真言律宗元興寺。
極楽堂(極楽坊・房)といい、もとは壮大な元興寺の一房でした。
散見する赤茶けた瓦が日本最古の瓦といわれ、前身である飛鳥の法興寺(飛鳥寺)
から運び移されたものだそうです。
二つの塔(東塔跡、小塔院)
御霊神社そばやや北東に、華厳宗元興寺に残る塔跡(東塔跡)があります。
高さは推定約50メートルという巨大な五重塔で、安政6年(1859)に焼失しています。
この門をくぐって中に入ると、礎石や碑を目にすることができます。
西の塔にあたる遺跡は真言律宗小塔院です。
かつて「小塔」を収めていた小塔堂を中心とする小塔院がありましたが、
現在では関連する建造物は残っていません。
この「小塔」は、冒頭にあげた真言律宗元興寺に伝わっているとされています。
内部まで造り込まれており、建造物として国宝に指定されている「五重小塔」です。
高さ約5・5メートル、奈良時代から今に伝わる唯一の五重塔建造物。
2014年東京国立博物館<日本国宝展>でも展示されていましたが、
室内に安置するものとしては巨大で、その精巧さと相俟って圧倒され、
同時にこれを奈良から東京へ運搬する過程を考えるとクラクラしたものです
金堂の礎石が見られる奈良町物語館
あともう一か所、見てきました。
NHKの人気番組『ブラタモリ』でも放送された、かつての元興寺金堂の礎石。
上の地図の朱線内にさらに朱線で囲った四角が金堂の位置とされています。
この位置に現在ある☆は奈良町物語館という施設です。
礎石は、施設が開いていれば無料で見せていただけます!
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