◆イベント記録◆2017年 三重・いつきのみや歴史体験館「十二単試着・夏期」
三重県明和町「斎宮」の跡地へ、二度目の訪問を果たしました!
近鉄山田線、その名も「斎宮」(さいくう)駅付近一帯は、“幻の宮”ともいわれる
斎宮跡として1979年、国の史跡に指定されています。
周辺は史跡公園として整備され、「斎宮歴史博物館」「いつきのみや歴史体験館」などの
施設に加え、2015年訪問時にはなかった史跡公園「さいくう平安の杜」が完成しています。
今回は、「いつきのみや歴史体験館」での十二単試着についてレポートします
こちらも、前回の体験は10~5月の「通常」バージョン、今回は7月の訪問でしたので、
念願の「夏期」(6~9月)バージョンになっております
さらに、小物が新しくなり、斎王感がアップしました
ただしこちらの十二単体験は、特に斎王を模しているわけではありません。
というのも、斎王さまがふだんどんな服装をしていたかは不明な点が多いそう。
祭祀のとき以外は、都の姫君と同じだったと思われます。
* * *
斎宮駅を降りると、目の前にある施設「いつきのみや歴史体験館」。
寝殿造をイメージした風雅な建物です。(駅とは反対側から、2015年撮影)
ここではさまざまな体験ができますが、平安装束体験は各日時間・人数が
限られているので、予約がベストです。詳しくはホームページを。(一番下に掲載)
次に注意したいのは、近鉄山田線斎宮駅は普通列車しか止まりません。
電車の本数が少ないですので、事前に接続などを調べることをお勧めします。
そして、カメラを持参しましょう。ひとりで行っても丁寧に撮影に対応してくれます。
また、館のカメラで3枚ほど撮影もしてくれます(帰りに受け取り)。
さて、「十二単」といいますが、これは俗称で、正式には「女房装束」「唐衣裳装束」
「裳唐衣」などと呼ばれています。宮廷に仕える命婦以上の女性の正装です。
では、1枚ずつレッツ着付け!
1枚目:長袴(ながばかま)
★別名・緋袴。既婚または成人女性の色。
仕様:紅無地紗 袷仕立
2枚目:単衣(ひとえ)
★仕様:萌黄幸菱紋紗
3枚目:五衣(いつつぎぬ)
★仕様:雲立枠紋紗 紅梅襲裏無地紗
本当は5枚程度着るものですが、衣裳の重さもあるので、便宜的に
1枚の衣の袖口ほかを比翼仕立てにして重ねの雰囲気を出しています☆
4枚目:打衣(うちぎぬ)
★仕様:赤無地綾裏正絹
ほかは有職文様がついているのですが、こちらだけ無地です。
砧(きぬた)で打ち光沢をつけるため、「打衣」といいます。
5枚目:表着(うわぎ)
★仕様:萌黄白小葵紋地 三色臥蝶丸紋綾裏付
6枚目:唐衣・裳(からぎぬ・も)
★仕様:萌黄亀甲向蝶紋綾裏小菱紋綾/三重菱紋紗 大腰 小腰 引腰付
リニューアルした小物類もつけ、完成~
歩けないほどではありませんが腰にきます
長袴を足に踏み込んでいるせいもあり、動きづらい。。。
夏の衣装は仕様に「紗」が多いことからもわかるように、全体的に上品な透け感が。
しかも、色も若草色っぽい涼やかな緑がメインで素敵~
私は通常バージョンよりも、夏バージョンの方が淡い色合いで気に入りました。
後ろの長く引き摺る裳が美しい。ここも透け素材です。
体験館まるごと平安時代の雰囲気で建物も外から紹介したように寝殿造がモデル。
ですから、どこから写真を撮ってもそれっぽいのもまたgood
やたらバタ臭い顔が微妙な、後方の「殿」も健在。
夏の衣装に関して参考となっているのは、『佐竹本三十六歌仙絵巻』より
小大君(こだいのきみ)の女房装束だそうです。
ちなみに2年前の「通常」バージョンはこんな感じでした。
参考:過去記事
■DATA■
いつきのみや歴史体験館 公式トップページ
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三重県明和町「斎宮」の跡地へ、二度目の訪問を果たしました!
近鉄山田線、その名も「斎宮」(さいくう)駅付近一帯は、“幻の宮”ともいわれる
斎宮跡として1979年、国の史跡に指定されています。
周辺は史跡公園として整備され、「斎宮歴史博物館」「いつきのみや歴史体験館」などの
施設に加え、2015年訪問時にはなかった史跡公園「さいくう平安の杜」が完成しています。
今回は、「いつきのみや歴史体験館」での十二単試着についてレポートします
こちらも、前回の体験は10~5月の「通常」バージョン、今回は7月の訪問でしたので、
念願の「夏期」(6~9月)バージョンになっております
さらに、小物が新しくなり、斎王感がアップしました
ただしこちらの十二単体験は、特に斎王を模しているわけではありません。
というのも、斎王さまがふだんどんな服装をしていたかは不明な点が多いそう。
祭祀のとき以外は、都の姫君と同じだったと思われます。
* * *
斎宮駅を降りると、目の前にある施設「いつきのみや歴史体験館」。
寝殿造をイメージした風雅な建物です。(駅とは反対側から、2015年撮影)
ここではさまざまな体験ができますが、平安装束体験は各日時間・人数が
限られているので、予約がベストです。詳しくはホームページを。(一番下に掲載)
次に注意したいのは、近鉄山田線斎宮駅は普通列車しか止まりません。
電車の本数が少ないですので、事前に接続などを調べることをお勧めします。
そして、カメラを持参しましょう。ひとりで行っても丁寧に撮影に対応してくれます。
また、館のカメラで3枚ほど撮影もしてくれます(帰りに受け取り)。
さて、「十二単」といいますが、これは俗称で、正式には「女房装束」「唐衣裳装束」
「裳唐衣」などと呼ばれています。宮廷に仕える命婦以上の女性の正装です。
では、1枚ずつレッツ着付け!
1枚目:長袴(ながばかま)
★別名・緋袴。既婚または成人女性の色。
仕様:紅無地紗 袷仕立
2枚目:単衣(ひとえ)
★仕様:萌黄幸菱紋紗
3枚目:五衣(いつつぎぬ)
★仕様:雲立枠紋紗 紅梅襲裏無地紗
本当は5枚程度着るものですが、衣裳の重さもあるので、便宜的に
1枚の衣の袖口ほかを比翼仕立てにして重ねの雰囲気を出しています☆
4枚目:打衣(うちぎぬ)
★仕様:赤無地綾裏正絹
ほかは有職文様がついているのですが、こちらだけ無地です。
砧(きぬた)で打ち光沢をつけるため、「打衣」といいます。
5枚目:表着(うわぎ)
★仕様:萌黄白小葵紋地 三色臥蝶丸紋綾裏付
6枚目:唐衣・裳(からぎぬ・も)
★仕様:萌黄亀甲向蝶紋綾裏小菱紋綾/三重菱紋紗 大腰 小腰 引腰付
リニューアルした小物類もつけ、完成~
歩けないほどではありませんが腰にきます
長袴を足に踏み込んでいるせいもあり、動きづらい。。。
夏の衣装は仕様に「紗」が多いことからもわかるように、全体的に上品な透け感が。
しかも、色も若草色っぽい涼やかな緑がメインで素敵~
私は通常バージョンよりも、夏バージョンの方が淡い色合いで気に入りました。
後ろの長く引き摺る裳が美しい。ここも透け素材です。
体験館まるごと平安時代の雰囲気で建物も外から紹介したように寝殿造がモデル。
ですから、どこから写真を撮ってもそれっぽいのもまたgood
やたらバタ臭い顔が微妙な、後方の「殿」も健在。
夏の衣装に関して参考となっているのは、『佐竹本三十六歌仙絵巻』より
小大君(こだいのきみ)の女房装束だそうです。
ちなみに2年前の「通常」バージョンはこんな感じでした。
参考:過去記事
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