奈良国立博物館の玄関を飾る聖武天皇の筆跡
聖武天皇の文字は几帳面かつ力強い印象!
来月下旬から、今年もやってきます正倉院展!
第69回正倉院展は、奈良国立博物館新館・2017年10月28日~11月13日。
奈良国立博物館ですが、東新館入口に掲げられている文字にお気づきでしょうか。
聖武天皇筆「雑集」から集字した文字が看板になっています
(2016年11月撮影)
先日、NHK BSプレミアム『英雄たちの選択』の聖武天皇の回で、
漫画家・里中満智子さんが仰っていて、よい機会なので便乗してUPしておきますね
(放送は、聖武天皇の副都構想について掘り下げる内容でした)
里中さんは、この字から聖武天皇の「真面目さ」を感じるとのこと。
集字しても、一昔前の切り張りの脅迫文みたいにならず統一感があると。
確かに、几帳面な印象の字です。
光明皇后の力強い(すぎる)筆跡の煽りで、弱々しいイメージも抱かれがちですが、
この字を見る限り、紙を衝くような力強さも感じます。
里中さんの漫画では、聖武天皇は“情けないキャラ”のイメージも強いですけどね
里中さんの、孝謙・称徳女帝を描いた漫画『女帝の手記』のあとがきには、
道鏡の人柄を書かれた字から推測したくだりがあったように記憶しています。
(作家・永井路子さんも道鏡の筆跡について言及されていましたっけ)
筆跡は面白いですよね。
歴史家の瀧浪貞子先生が、筆跡を後世に残したくないということを仰っていて、
なるほどと思ってしまいました。
(でも、快く著書にご署名はいただけました、なのでこれは秘蔵です!!)
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